小説(掌編)

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328〜私が審神者になった理由〜

「やっと出会えました! さにわさま〜、本丸でみなさまがお待ちしてますよう!」  夢の中でその変な動物は言った。狐のようだ...
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枕元に眼鏡(クリスマス)

「はぁ……疲れた……」  私はサンタクロースの衣装もそのままに、ぱったりと布団に倒れ込んだ。  今日は朝から料理の仕込み...
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いずれは、そのうち(女の不調の話)

「主はん、ぼーっとしてどないしましたん」 「うん」 「うん、やあらへんて。お加減よろしくないん?」  本丸の執務室。朝か...
小説(掌編)

クマになりたい

今日も机の上には書類仕事がたまっている。それをやっつけようと机に向かうが気が散って遅々として進まない。  その原因は近侍...
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七夕の話

仕事も終わり、夕飯時。 「主はん、今日は七夕なんで願い事でも書いてやって下さいな」と短冊を片手に上がりこんできたのは、明...
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理想のお嫁さん

「明石さんって理想のお嫁さんだよね」 「はぁ?」 「えぇ……」  私の言葉に明石さんは胡散臭そうにこちらを見、愛染くんは...
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はじめてのおつかい(蛍さに・明さに)

今日は蛍丸と万屋にお出かけすることになった。彼は退屈な書類仕事から解放されて嬉しいのか、マントをひらひらさせながらくるり...
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燃えて咲く(花火台詞実装記念)

花火の景趣をつけるのは年に一度と決めていた。  祭り好きの愛染国俊は「毎日やってもいい!」と主張したけれど、毎日やると特...