小説(掌編)

小説(掌編)

逆転勝利S

思いのこもった箱はそっと来派部屋の前に置いてきた。 無記名の小箱だ。例え誰かに中身を食べられても、捨てられたとしても、諦...
小説(掌編)

不器用な恋文

*審神者亡くなってます 審神者が死んだ、との報を受けたのは遠征から帰ってきてからのことだった。 突然の出来事であった。 ...
小説(掌編)

バレンタイン2024

思わせぶりと勘違い 今朝方、審神者と廊下で顔を合わせたら呼び止められた。明石国行は審神者と二人、廊下に立ち尽くす。「いつ...
小説(掌編)

その着物を緩めたら

昼の会議から夜の会合まで時間があり、ひといき休憩を入れるためにホテルの部屋に戻った。「疲れたぁ……」 いつもはラフな洋服...
小説(掌編)

その手に一輪の花を

「……あっちゃあ」 明石国行がズボンのポケットに手をやると、中からはくしゃくしゃに折れ曲がった花が一本出てきた。 仕方の...
小説(掌編)

キスの日(明石編)

ほんのり開けられた戸口に立っている明石に気づいたのは、審神者が仕事にひと息ついてからのことだった。 いつから立っていたの...
小説(掌編)

キスの日(審神者編)

仕事も終わり、恋人と私室で二人きり。至福の時間のはずが、私の気分は晴れずにいた。 私は明石のくつろぐ姿を眺めながら、話し...
小説(掌編)

海辺の合宿

目の前は海。外はじりじりと照りつける日差し。ビーチパラソルの中では日差しこそは遮られているものの、刺すような熱気が伝わっ...